単なる衣類ではない時代を反映したオシャレも

アイテムによっても変化する
事務服では事務作業だけでなく、日常の様々な環境にも配慮された工夫が為されています。例えばポケットの大きさがその一つです。かつて事務服に装着されていたポケットは小さなものが主流でした。ポケットに何かを入れるというよりも、ポケットそのものがデザインとして考えられていたため、ポケットを使用するという感覚で装着されてはいませんでした。小さなポケットには入れられるものも少なく、財布や鍵などは手に持つものとされていたのです。
しかし時代が推移し、携帯電話やスマートフォンが多く普及すると、ポケットには携帯電話もしくはスマートフォンが入る程度の容量が求められるようになりました。スマホを入れても悪目立ちしないデザイン性のあるポケットが求められるようになったのです。
体形の変化は大きな違いに
またポケット以外にも、スカートやパンツ、ジャケットの丈も時代の推移によって、そのデザインに様々な工夫が為されるようになりました。
事務服を着る人の背が高くても、また背が低くてもすらりとしたスタイルに見えるよう、ウエストの絞られたデザインや、襟元に工夫が施されたデザインが人気となり、多くの事務服でもスタイルよく見えるための工夫が施されるようになったのです。
事務服は単に事務作業をしやすくするための作業着ではなく、楽しく仕事に打ち込めるためのアイテムの一つへと変化したということでもあります。オシャレで機能的な事務服の企業は、その事務服を目当てに就職希望者が現れる等、企業の顔ともいえるアイテムへと変化しているのです。