事務服は歴史と共に変化してきた

吸水性の良い素材が人気
動きやすい事務服なら、汗がさらりと乾きやすく、シワのよりづらい素材がいいもの。加えて日々のアイロンがけも省略できるような事務服なら尚良しといえましょう。
こうした素材として人気があるのがポリエステル繊維です。近年の事務服には高ポリエステル繊維の素材に消臭効果を付与したものも増え、汗だけでなく臭いの問題にも効果的な素材として注目されています。
とくにポリエステル繊維の含有量が高い程、乾きも早いため、毎日洗濯して着用することも可能と、利便性の高さにも定評があります。ただしポリエステル繊維は熱に弱いうえに静電気が発生しやすいというデメリットもあります。そのため、肌触りが良く静電気が発生しづらい綿を織り込んだ、ポリエステル繊維の事務服も近年注目されています。
伸縮性も欠かせない
ポリエステル繊維以外にも注目されているのがニット素材です。ニットというと冬製のアイテムを想像される方もおられるでしょうが、近年のニット素材は進化を続けています。保温性だけでなく、通気性にも優れたニット素材が誕生し、熱のこもらない事務服を作ることも可能となったのです。
ニット素材はとくに伸縮性の高さがウリ。立ったり座ったりと、動くことの多い事務服での作業でも、衣類のストレスを感じることなく働くことができるため、ポリエステル繊維とニットの混合で事務服を作成するというケースも増えています。
このほか面とポリエステル繊維の混合素材TC素材というものにも注目が集まっています。綿製品の手触りの良さ、ポリエステル繊維の吸水性の高さを併せ持つ素材で事務服にもピッタリです。